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脂質
脂質とは
ダイエットをしている方からは疎まれがちな脂質ですが、
脂質は体にとって不可欠な栄養素です。
脂質は多数ある脂肪酸の総称で、
1gで9kcalもあるため、摂り過ぎると肥満の直接的な原因になります。
しかし一方で脂質は、細胞膜や血液を作る材料になったり、
皮下に脂肪を蓄えて衝撃吸収や体温維持に役立て、
必要な時に脂肪燃焼、エネルギーにしたりします。
また、コレステロール値や血圧を下げたり、
血液をサラサラにしたり、中性脂肪を減らす脂肪酸も存在します。
そして、スラリとした肉体を持つには、
丸みのある柔らかい脂肪もある程度必要になります。
適量の脂質を摂り、
健康的かつ綺麗なスタイルを目指しましょう。
脂質には3種類の脂肪酸がある!
脂質は3種類の脂肪酸から成っています。
・飽和脂肪酸
・一価不飽和脂肪酸
・多価不飽和脂肪酸
これら3つの脂肪酸を
飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸=3:4:3
この割合で摂取することが大切です。
つまり、ほとんどバランス良く摂っていれば良いわけですね。
多価不飽和脂肪酸について
多価不飽和脂肪酸には6つの脂肪酸があり、それらは
・n-6系列脂肪酸
・n-3系列脂肪酸
この2つに分けられます。
この2つにも摂取量のバランスがあり、
n-6系列:n-3系列=4:1の割合で摂取する必要があります。
しかしここで、「n-6系列の食品を多くとって、n-3系列の食品を減らそう」と、
このように思う必要はありません。
元々、n-3系列よりn-6系列の方が含有量がかなり多いため、
結局特に気にせず、
第1群~第6群の色々な食品を摂取するようにしていれば
問題ありません。
また、n-6系列には2つ、n-3系列には3つの必須脂肪酸があり、
必須脂肪酸は体の中では合成されないため、
必ず食事から摂取しなければならない栄養素です。
n-6系列 |
γ-リノレン酸 |
リノール酸(必須脂肪酸) |
アラキドン酸(必須脂肪酸) |
n-3系列 |
α-リノレン酸(必須脂肪酸) |
DHA(必須脂肪酸) |
EPA(必須脂肪酸) |
1日の必要摂取量と上限
1日の食事の内、約20~25%を脂質にしましょう。
つまり、1日に2000kcal必要な身体なら、400~500kcal程度を摂取。
脂質は1gで9kcalあるので、1日の摂取量は44~55g程度となります。
このように、1日に2000kcal必要な身体なら、
1日に44~55gの脂質を摂取します。
上限は特にありませんが、適性の摂取量に留めましょう。
脂質を多く含む食品
主に油脂類・肉類・魚介類。果物系やきのこ類、乳製品にも少々。
3種類の脂肪酸
■ 飽和脂肪酸 ■
■ 一価不飽和脂肪酸 ■
■ 多価不飽和脂肪酸 ■
n-6系
γ-リノレン酸・リノール酸(必須脂肪酸)・アラキドン酸(必須脂肪酸)
n-3系
α-リノレン酸(必須脂肪酸)・DHA(必須脂肪酸)・EPA(必須脂肪酸)